炉筒煙管式・水管式ボイラ、現在は小型(小規模)貫流ボイラが主流になっているボイラ業界ですが、
これらのボイラで無くては対応出来ないプロセスや、本当はこれらのボイラ適用が望ましいけれど無理に貫流にしてしまい後悔している需要家等
これからも、根強い需要は期待できます。
マルチステージ(多段)式ボイラ空燃比制御装置マルスボックスは、炉筒煙管式・水管式ボイラの空燃比制御のみならず、ボイラに必要な制御を全て組み込んだ
ボイラのトータルコントロールシステムです。
最大の特徴は、機械工業連合会 第8回 優秀省エネルギー機器受賞にも輝いた、
マルチステージ式と呼ばれる空燃比制御方法にあります。
この制御方法は、燃料流量調整弁(調量弁/AC弁)を用いずに、噴燃ポンプの回転数制御で燃料調整を行う事。
燃焼段階をあえて5〜16段階程度のステップに分け(マルチステージ)調整ポイントで
燃焼量・FDF(押し込み送風機)回転数・ダンパ開度・アシスト蒸気量等の設定を独立して設定できるので、燃焼調整を格段と馴染みやすくさせた制御です。
(燃焼ポイントも、データを設定したステージのみの運転となりますので、再現性が極めて高いシステムです。)
その他、FWP(給水ポンプ)の回転数制御や水位制御、O2トリミング・燃料温度コントロール、アシスト蒸気圧フィードバック制御・比例薬注・比例ブロー管理等
ボイラで必要とされる制御全てを標準で対応します。
勿論、ボイラインターロック制御も大切なボイラを守る為に、安全性を徹底的に追求しています。
そして、貫流ボイラを超える使い安さ。ボタンひとつで、運転可能な他、故障発生の場合にもわかり易い日本語で、故障状況をお知らせします。
でも、素朴な疑問として、第8回の優秀省エネルギー機器って、昭和62年(1987年)20年前以上の技術を未だに宣伝するの?と言う疑問もあるかも知れませんが
炉筒煙管式・水管式ボイラは確実なメンテナンスを行えば、30年以上使える超長寿命な生産工場の財産の様なもの。
ボイラメーカーも需要家も貫流以外は10年ではまだ新製品・20年事故無く使えて初めて評価される枯れた技術を好みます。
実は、あって当たり前、無くては生産が止まってしまう蒸気を生み出すボイラプラントにおいて、このマルスボックスの安定性と信頼性が、ボイラメーカーさん曰く「関口に任せておけば大丈夫」というご評価に繋がっています。