エマルジョン燃料には、次の3つの効果が期待できた為、1970年代半ばの石油ショックや、大気汚染に対しての規制強化に伴い、日本においても様々な企業や研究機関で研究が行われました。
- 微爆作用 燃料の噴霧油滴中に含まれた水粒子が、燃焼に伴う熱により気化蒸発をする際に周囲の油滴を更に微細化して燃焼促進を行う作用。
- 水性ガス反応 炭素分の多い燃料に対して、水が触媒となって、燃焼を促進する作用。
- 火炎温度低下作用 水が蒸発する際に、蒸発潜熱を火炎から奪う事により、火炎のピーク温度を抑制する作用。
水エマルジョン燃料製造装置 セキエマー水エマルジョン燃料について
燃料の中に水をエマルジョン状に分散させたものを(水)エマルジョン燃料と言います。1960年代の後半にソ連の科学者により研究発表された技術であると言われています。
エマルジョン燃料には、次の3つの効果が期待できた為、1970年代半ばの石油ショックや、大気汚染に対しての規制強化に伴い、日本においても様々な企業や研究機関で研究が行われました。
セキエマーの開発
株式会社関口では、1976年(S51)からエマルジョン燃料製造装置の開発に着手し、SMBミキサー・インライン比例制御の実用化
に成功し、困難と言われていたエマルジョン装置の実用化を実現しました。
SMBミキサーの特徴
セキエマーBFの特徴
セキエマーDNDの特徴
ボイラへの適用
■C重油燃焼ボイラへの適用
■灯油/A重油ボイラへの適用
ディーゼルエンジンへの適用
■軽油/A重油/C重油共用
納入実績
■ボイラ用
1976年より累計500台以上。1~100t/hボイラ。 ■ディーゼルエンジン用 日本国内産業/舶用エンジンメーカー納入(試験用途) 三菱重工(株)横浜製作所殿向け実用機(4台 1999~) ラインナップ
試験等のテスト用機種につきましては、別途ご相談下さい。
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セキエマーBF
バイジン低減効果
NOx低減効果
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比例式燃料混合装置
NOx調整やSOx調整を行う場合に、C重油と灯油/A重油を混合して使用する事を混油(混合燃料/ACブレンド)と言います。その時に、ストレージタンクに複数種の燃料を投入する場合と
燃料種に応じてストレージタンクを別け、燃焼前に必要な混合比で混合燃料を作成する場合があります。
前者の、燃料タンクで混合するタンクブレンドでは、異種燃料の混合によるスラッジ発生や、比重差によって燃料組成が安定せず、火炎が不安定になる等の弊害が生じ易くなります。 燃料混油装置でもサービスタンクに混合燃料を補給するタイプの装置は、やはりスラッジが発生し易く、トラブルの原因になる場合があります。 比例式燃料油混合装置セキマイザーは、セキエマーの技術を応用し、決められた混合比の混合燃料を燃焼直前に調整し、バーナーに供給する装置であり、混合燃料使用時の弊害を防止します。 セキマイザーの特徴
副生油・副生液(廃油/廃液)の混合燃焼
副生油・副生液の燃料への混合は、この技術を応用した製品です。詳しくは副生液無害化燃焼法 KISシステムをご覧下さい。
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セキマイザー システム
■サクション混合方式
■調量弁直前混合方式
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